LEGUINAL - Spiral

血の滲む足の痛みなど　支配する憎悪に飲まれて
握りしめた刃の夢　悪しき胸を貫け

王はその存在の前に　私にとって一人の父
それもまた過去のことだと、 全て奪い去られて

意図した罪に嘘を乗せて　故郷さえも失わせて

仮初の夜なら切り裂いて　何もなかったかのように
裏のない笑顔　もう信じることはないから
隠された真実暴けど　この悲しみは永久に
空に嘆くでしょう　この手であなたを消しても

父の右に立つクセさえも　愛しく思えていた事を
今では思い出す度に　吐き気がおさまらない

仕えるだけの人生には　もう飽きていたのでしょうけど
息をしない父を見ては　口が緩んでいたでしょう?

何時の頃から待っていたの?　計画通り手の中に

濡れた衣を着せられた日　私だけを残して
家族は無くなり　城も国からも裏切られ
荒野に置き去りの私を　見下す目は冷たく
脳裏に刻まれて　ただひたすらに侵される

砂に落とした記憶は疎らに　暖かな日差し
歪みを孕めば　聞こえぬ声

信頼していた側近(あなた)の手　あの見慣れぬ薬で
目に映る真実　真夜中に父は殺された
閉じることを知らぬ瞳孔と　乖離に芽生える―
終わらせるだけでは　振れる視界は止まらない

鋒は
狂って
緋を待つ